ドラマ・映画考察

【インターステラー】津波はなぜ起きた?高さや浅瀬の謎

人類の移住先の候補となる星の中から、クーパー達が最初に訪れた、ミラー博士の星。

しかし、行ってみるとそこは巨大津波が襲いかかる危険な星で、何も得ることはできず、ミラー博士の救助もできないどころか、ドイル博士をも失ってしまいました。

星は全面を水に覆われているようでしたが、水深は、普通に立って歩ける程度の浅さ。

そんな浅い水深の星で、あれほど巨大な津波はなぜ起きたの?
実際の高さはどのくらいだったの?

そこでこの記事では

  • なぜ浅瀬だったのに津波は起きたの?
  • 津波の高さはどのくらいだった?

以上のことについて解説していきます!

なぜ浅瀬だったのに津波は起きたの?

さて、水深の浅い津波の星(ミラーの星)で、どうしてあれほどの巨大津波が起きたのでしょうか?

その仕組みはどのようなものなのでしょうか?

この理由は

この星がブラックホールの近くにあり

強い引力を受けていたため

と言えます。

 

~地球の場合~

地球では、月が地球に及ぼす引力と、地球が月と地球の共通の重心の周りを回転することで生じる遠心力を合わせた「潮汐力(ちょうせきりょく)」によって海面の水位の変化が起きています。

月が地球を引く力は、月からの距離が近ければ近いほど大きくなるため、地球が自転して、地球上のある点と月との距離が変わると、力の大きさも変わります。

そして、遠心力(水の入ったバケツをぐるぐる回すと感じるアレですね)は、地球上のどの点においても大きさは一定です。

 

この2つの力の差によって、液体である水が引っ張られ、水面の高さが変わるのが、地球での潮の満ち引きです。

 

~ミラーの星の場合~

さて、ミラーの星の話に戻りましょう。

ミラーの星は、ブラックホールであるガルガンチュアの近くにありました。

ブラックホールというのはとんでもなく強力な重力を持っており、あらゆる物を吸い込む力があります。

ということは、ミラーの星は、地球が月から引力を受けるのと同じように、ブラックホールから引力を受けています。

 

そして、その力は地球のものよりも強力です。

 

そのため、ミラーの星では、地球の潮の満ち引きとは比べ物にならなほどの巨大な波が起こっていたのです。

なぜ人の体は引っ張られないの?

と言うことで、ブラックホールであるガルガンチュアの引力で巨大な津波ができていると言うことですが!

それほど強い引力があるにもかかわらず、どうして人の体は引っ張られないのでしょうか?

これは、あの大きな波は・・・

ただ単に巨大な引力がかかって

できているわけではないから

と言えます。

実際に月による地球での潮汐力(ちょうせきりょく)は、地球の中心に対して垂直な成分(重力の方向)はかなり小さく、水平成分が大きいです。

その水平成分の力が水面上の様々な点に働くためにそれらが合わさって水面が引っ張られ、波が生じています。

 

ミラーの星でも同じように、垂直成分の力はそこまで大きくなく、水平成分の力が大きい。

そしてそれが合わさった結果として巨大な波ができている。と考えると、

一点に立っている人の体に巨大な垂直方向の引力が働いているわけではないため、人は浮かない

と考えられます。

 

さらに、実際に1時間が地球の7年に相当するようなミラーの星が成立するためには、あの星が光速に近いスピードでガルガンチュアの周りを回っている必要があります。

 

しかし、「詳しい説明をするとボロが出るので説明しないことにした」

と監督が言っていたようです。

 

かなり物理学に忠実な映画ではありますが、どうしても目を瞑らざるを得ない部分もあるようでした。

 津波の高さはどのくらいだった?

さて、巨大な山のようにも見えた巨大津波でしたが、実際の高さは何メートルぐらいだったのでしょうか?

製作陣のインタビュー動画を見てみたところ・・・

4000フィート

つまり1220m(1.2km)

インタビュー動画はこちら(翻訳はありません)

あの星に存在する水のほとんどが巨大な潮汐力の影響を受けて一つの波になることで、あれほど高い波が発生していたのです。

 

1220mもの巨大な津波が起こるのがなぜ分からなかったのか?

ミラー博士は人類が移住できると思ったから信号を送っていたのではないの?

 

と思った方もいるかもしれませんが、ミラー博士の星での1時間が地球の7年位相当することが災いしました。

  • 一度目の津波でエンジンに水が入り、排水に1時間かかると言っていたこと
  • エンジンが動くようになり、星を離れた時に、次の津波が迫っていたこと

から考えると、あの津波はミラー博士の星で約1時間に一回来ていたと推測できます。

 

しかし、ミラー博士の星での1時間は地球の7年です。

 

そのため、ミラー博士が到着してから津波が来るまでの間に送った信号が地球での数年分に相当し、移住の可能性のある星だと判断したクーパー達が出発してしまったのでした。

まとめ

と言うことで、この記事では、

  • なぜ浅瀬だったのに津波は起きたの?
  • 津波の高さはどのくらいだった?

以上のことについて解説してきました!

Q.なぜ浅瀬だったのに津波は起きたの?

→地球の潮の満ち引きと同じ現象だが、ブラックホールの引力が強いため、巨大津波が起きた。

Q.津波の高さはどのくらいだった?

→約1220mで、1時間に一回起きていたと推測される。

と言うことでした!

希望を持って訪れた最初の星で、山かと思われたものが巨大な波だと分かった瞬間。

その瞬間、この星への移住の可能性は絶たれました。

一刻も早く任務を終え、マーフに会いたいと思っていたクーパーはあれが波だと気づいた瞬間に、絶望したでしょう。

映画を観ていた私も、みたことのない巨大な波に恐怖を感じると同時に、絶望感に襲われました。

そんな津波が迫ってくるシーンはとても恐ろしいものでしたが、圧巻の映像で観る者に登場人物の絶望を感じさせる、素晴らしいシーンでもあったのではないでしょうか。

と言うことで、最後までお読みいただき、ありがとうございました!